バイクの数だけ、旅がある。
ライダーの数だけ、出会いがある。
ここは、東海のバイクライダーの物語を紐解く場所。
「My Ride Story」
ドノーマルでも、カスタムでも。
東海ライダー達の、愛車との「今まで」
そして、愛車への「想い」を綴ってゆきます。
【My Ride Story】 Vol.15 CBR250RR
RIDER:tomoyan
Motor Cycle:HONDA CBR250RR
「My ride story」初の「CBR250RR」ライダー、tomoyanさん。
現在、21才にも関わらず、バイク歴は10年以上!
というのも、お家がバイク一家(特にお父様の影響を強く受けているそうで)ということで、小学生の頃にはすでに、ポケバイを操っているという、サラブレッドライダーです。
常にバイクが近くにある環境に育ち、免許が取得できる高校生の頃に、すぐ仲間と免許をとり、バイクに乗っていたそうです。
本人曰くバイク大好き。
衝撃を受けたのは、
「家の横の空き地に、親父がガレージを勝手に建てた」
という話。
そのガレージ内には、家族全員のバイクが並び、メンテナンス工具が揃い、溶接機も完備され、仲間内の整備スペースになっているそう。
なんと、リフトも完備されており、バイク下部のメンテナンスもラクラク。
設備だけでなく本人のスキルも凄まじく、バイクを整備するために、
・アーク溶接
・ガス溶接
・アルミニウム溶接
の資格を取得したそう。
半端ないですね。
本当に乗り物が大好きなようで、2018年10月に新車で購入したCBR250RRの走行距離は、2018年11月の時点で6,000kmを超えているそう。笑
1ヶ月で6,000km!!
普通の週末社会人ライダーの僕は、激しく衝撃を受けましたが、さすがはバイクの英才教育を受けた、愛すべきバイク馬鹿(笑)。
通勤はもちろん、仕事終わりにライディングも当たり前で、とにかく走りまくっているようです。
バイクに対する深い愛を感じざるを得ません。
そんなtomoyanさんは、21才にして所有するバイクは、なんと3台。
・オフロード、林道を攻める、CRF125
・エクストリームライディングを行う、ZX-6R
・ツーリング、サーキットを攻める、「CBR250RR」
という3拍子。
それぞれ、一つづつ紐といていきましょう。
HONDA CRF125
「山道を攻めたい!!」ということで、購入したオフロードバイク。
「CRF450」のオフロード遺伝子を汲む「CRF125」。
開発コンセプトには
“Your First Real Dirt Bike”
と、初めて本格的なオフロードを走るユーザーに向けて開発されたバイク。
前身となる「CRF100」で好評だった、扱いやすいエンジンから、125ccにパワーアップし、中低速域を強化。
トルクはしっかりと感じながら、扱いやすいバイクで、いわゆるオフ車入門の決定版。
そんな「CRF125」を操り、今では林道を楽しんでいるそう。
「初めての林道は、オフロードコースで練習してから、山に入るといいですよ!」
と、アドバイスをくれた彼。
そんなtomoyanさんの初林道は、練習なしのいきなり林道。
オンロードとは違い、木や石の突き上げのショックに驚きながらも、華麗に山道を爆走。
その結果、見事に崖から落下したそうです。笑
体はなんとか無事で、助けてくれた仲間からは
「綺麗な落ちざまだった。」
と賞賛されたそう。笑
なるほど、「最初は練習してから山に入った方がいい」という言葉に、妙な説得力がありますね。笑
KAWASAKI ZX-6R
tomoyanさんがこのバイクを使うシーンは、「エクストリームバイク」
エクストリームバイクとは、競技の一種で、バイクでウイリーやジャックナイフなどの技を決め、その技のレベルと美しさを来そう競技です。
そんな競技を行うためのバイクが「ZX-6R」
彼はエクストリームバイクのチーム「FREE STYLE LIFE」というチームに所属しており、各地のイベントでパフォーマーとして、「ZX-6R」を駆るそうです。
そのお姿がこちら。
なんかいろいろと、物理の法則を無視している気がしますね。笑
これバイクが垂直になってますよね。
凄まじいです。
この写真の「ZX-6R」はまだ初期の頃らしく、現在は鉄製のガードのついた仕様になっているそう。
もちろん、各種ガード類の溶接は、DIYです。
愛知でのイベントは少ないらしく、主に東京や大阪でイベントにお呼ばれされています。
このパーカーを見たら、エクストリームバイクのチームの団員だと思ってください。
また、イベントも開催予定とのことなので、興味がある方はぜひ参加してみてください。
HONDA CBR250RR
彼がCBR250RRを使用するのは、上から下まで回せるからとのこと。
大型バイクになると、アクセルを開け回転数をあげられる場所が限られる。
バイクの全開性能を引き出すには、クォーターがベストな選択。
250ccの「CBR250RR」は重量165kgと軽いので、回してよし、倒してよしで、バイクを操る楽しみを感じられるとのこと。
また、足つきもよく、停車時の安定感も抜群です。
最新の技術が詰め込まれた車体には、シーンに合わせた3つの走行モードが用意されています。
本人曰く、
「モードによって、”エンジンブレーキの効き”と”トルク感”が体感できるほど違う。」
とのこと。
街乗りでは快適に走れる「comfort」
坂道ではトルクを感じる「sport」
サーキット走行では「sport+」
また、特筆すべきは250ccクラス初となる「スロットルバイワイヤー」が搭載されていること。
従来のバイクのようにアクセルを機械式のワイヤーで調整するのでなく、アクセル制御を電気信号にすることで、より緻密なアクセルワークが可能にシステムです。
「CBR1000RR」などのSSに搭載されている先端システムですね。
とにかく、回して走って楽しい車体だそう。
また車検もないので、カスタムの幅やハードルも低く、トータルでバイクを楽しめる車体です。
普段はサーキットでの走行も楽しんでいるらしく、エンジンはもちろんリミッターカット。
実に14,000回転まで回るエンジンは、最高速190kmに到達するそう。
それ以上回すとエンジンが壊れます。笑
良い子は真似しちゃダメ。
ちなみに「CBR250RR」は「ZX-6R」に比べパワーが少なく、ウイリーは難しいそうです。笑
その「CBR250RR」のカウルには、様々なメーカーのステッカーが貼られ、レーシーな印象になっています。
鋭いラインのタンクにもステッカーカスタム。
マフラーはスリップオンのアクラポビッチが装着されており、250ccにも関わらず、一緒に走ると迫力ある音で圧を感じざるを得ません。
白黒の印象がシャープで、引き締まった印象を与えますね。
もちろんハンドル周りもカスタムされており、バーエンド、シフトレバーは交換済み。
グリップにはスロットルアシストも装着されており、高速巡航時の快適性もおさえています。
これは快適性だけではなく、スタントでも使用するとのこと。
エクストリームバイクで技を決めるときには、ギアはNで惰性で走るのではないそうです。
ギアが入った状態で一定速度で走り、技を決めるためにアクセル開度を固定する際に使用するそうです。
さすがはパフォーマーですね!
普段は三河(主に、安城)を走っているそうなので、「FREE LIFE STYLE」パーカーを着た白の「CBR250RR」を見かけたら、タンクの上に正立するなどして、技を決めてあげてください。
すごく気さくな青年なので、すれ違った際にはヤエーよろしくです!