季節もそろそろ、肌寒くなり始めた秋。
ライダーにとっては、絶好のツーリング気候となり、山や海沿いのワインディングロードでは、最盛を迎えている様子。
そんな僕も絶好調でバイクを駆るわけですが、気温が下がり涼しくなるに連れ、出てくる問題もあります。
そう、日の長さです。
日の長さが短くなるということは、峠を走る時間は短くなり、
思考は、「楽しく走る」から「安全に走る」に切り替わり始めます。
とくにミラーシールドをつけているならなおさらです。
ミラーシールドで夜を走ると、視界はほぼ闇です。
なので、なるべく夜は走りたくない。
もともとは、日中のにやけフェイスを隠すためのミラーシールド。
なので、顔が隠れれば、ミラーシールド出なくてもよいのです。
しかし、日中に顔を隠して、夜は視界良好になるシールド...。
そんなの、あるわけ...
...
あるじゃぁないか!!
あるじゃぁないか!!!
SHOEIさん!!!
そう、あるんです!!
その名も
「SHOEI CWR-1 フォトクロミックシールド」
基本はクリアシールド。
しかし太陽光で変色する、特殊な素材でできている、画期的なシールドです。
つまり、日中は顔が隠れて、夜はクリアな視界になるというわけです。
やったぜ!!
というわけで今回は、
「SHOEI CWR-1 フォトクロミックシールド」の性能検証と、ミラーシールドとの違いインプレです。
「SHOEI CWR-1 フォトクロミックシールド」の購入を検討されている方は、要チェックです!!
その名も「SHOEI CWR-1 フォトクロミックシールド」
じゃじゃん!!!
これが噂の「SHOEI CWR-1 フォトクロミックシールド」!!
なんでこんな包装かって?
それはね、このシールドの特徴に秘密があります。
フォトクロミックとは?
フォトクロミック(photochromic)とは、「光発色性」といい、光の照射によって着色したり色調が変化し、元にも戻るという性質を持つことを言います。
なので、写真のように半分だけ光に当てると、スモークシールドのように変色するわけですね。
繰り返し変色することで、その性能が低下してしまう特性も持っているので、パッケージは遮光素材でできているわけです。
そのぶん、お高いですがね。
日陰ではクリアレンズ! CWR-1ピンロックも装着可能!
日陰ではクリアレンズそのものです。
キレーなクリアレンズです。
SHOEIの超画期的な曇り止めシステム、CWR-1も装着できるので、シールドが曇りやすくなる冬ツーリングでも抜群です。
しかも、より日が短くなり、意図せぬナイトツーリングになりがちな冬には、このフォトクロミックシールドはうってつけかもしれませんね。
そして、シールドを開封したら必ず行う、WAKOSバリアスコートでのコーティングの儀も無事に完了しました。
クリリンもビックリなほど、ツッルツルになり、大満足です。
ちなみにですが、バリアコートをでコーティングしても、変色の性能にはなんら問題がなかったので、ご安心を。
保証はできませんが、今の所不具合はありません!
マジでツルッツルです。
虫とかが当たっても、つるんってなってました。(多分)
メロースモークブルーのミラーシールドと比べてみる。
コチラが、「SHOEI CWR-1 フォトクロミックシールド」です。
半分変色させております。
後ろの机の透け具合にご注目を。
コチラが、メロースモークミラーブルーのシールド。
やはり透け感はミラーシールドの方が、透けないですね。
外で使用した際にも顔の見えなさはやはり、ミラーシールドに軍配が上がります。
遮光性能ですが、
メロースモークミラーブルーも、フォトクロミックシールドもどちらも明るさをそのまま落とした暗くなり方をします。
視界にそのまま黒がかかるような感じ。
スモークミラー ファイアオレンジも所有していますが、コチラは青みがかって暗くなる感じです。
なので、色の落ち方は、メロースモークミラーブルーのイメージですね。
西日の逆光の中を走ってみましたが、サングラスかけて走ってる印象ですね。
しかし逆光レーザーに目を焼かれ、速度が出ている中で急な飛び出しへの対応は遅れそうな印象。
ま、この点は、スモークシールド共通ですが。
日向と日陰で装着して比較してみる。
愛用のヘルメットSHOEI Z-7に装着して、早速外に出てみることに。
コチラが野外での様子。
顔は太陽を向いております。
顔はあんまり見えません。
しかし、若干シールドの中からダークなオーラを感じますね。
やはりかっこよさは、ミラーシールドといった具合です。
続いて室内にて撮影。
完全に顔が見えちゃってますね。
こんな顔して、小学校付近に現れたら間違いなく通報案件です。
夕方のニュース速報です。
しかし、圧倒的なクリアな視界。
当然のように肉眼と同じ世界が広がっておりました。
夜間の走行も、ミラーシールドでは得ることのできなかった安心感を感じます。
素晴らしいです。
「SHOEI CWR-1 フォトクロミックシールド」
比較してみると、
これを1枚のシールドで実現するという衝撃。
いや、マジでいいよこれ。
注意しなければならいなこと。
このシールドをつけるに当たって注意しなければならいなことは以下の点。
その1
変色を始めてから、色が変わりきるまで30秒〜1分ほどかかる感じです。
これは、白→黒、黒→白どちらも同様です。
そのため、トンネルや急な暗がりではシールドを開けざるを得ないシーンがありました。
見え方としてはスモークシールドと同等なので、照明などが全く見えないわけではありません。
この部分に関しては、スモークシールド共通の悩みですね。
その2
気温や乗車姿勢など環境によって、変色濃度のムラがある。
性質として、冬のシーズンでの使用する際には、夏よりも変色濃度が濃くなり、色が戻るのに時間がかかります。
あんまり無いとは思いますが、前傾姿勢のバイクでシールドに紫外線が当たりにくい乗車姿勢の場合は、変色に濃度に違いが出るかもしれません。
真下をみながらのノールックライディングは非常に危険なので、フォトクロミック云々の前に、今すぐやめてください。
その3
変色能力は劣化する。
何回とは、使用環境により明言できませんが、能力は劣化します。
どのくらいで色が変わらなくなるのかは、その際にまた記したいと思います。
まとめ
まとめ前に、みて欲しい。
3年経っても輝きを失わないZ-7ちゃんを。
WAKOSのフォーミングマルチクリーナーと、バリアスコートで磨いた我が相棒を。
ふふふ。
という自慢は置いておいて。
これマジでおすすめです。
とにかく自動で調光してくれて、夕方でも安心感を感じながらライディングを楽しむことができる。
見た目はただのスモークになりますが、「ルックス」 < 「安全」となっている今の自分には、シールドの最適解かもしれない。
なにより、
ミラーシールドはかっこいいけど、落としたらミラーが欠ける!!!!
これが、ほんとの悩み。
スモークミラー ファイアオレンジなんて、落としすぎてボロッボロだし。
装着して走ると、かけた傷が黒い点みたいに視界に残ってマジで邪魔。
いくらかっこいいミラーシールドでも、ボロボロのだとダサいでしょ!!!
シールドなんて安いようで、全然安くないから容易に交換なんてできないし、落とした時のショックは計り知れない!!!
だけど、これなら傷も目立ちにくいし、安全だし、かっこよさもそれなりだし(昼のみ)、マジで一度使ってみて欲しい。
そして、このシールドを教えてくれたマジ山田氏よ。
マジサンクス。