バイクの数だけ、旅がある。
ライダーの数だけ、出会いがある。
ここは、東海のバイクライダーの物語を紐解く場所。
「My Ride Story」
ドノーマルでも、カスタムでも。
東海ライダー達の、愛車との「今まで」
そして、愛車への「想い」を綴ってゆきます。
【My Ride Story】 Vol.23 Moto Guzzi 1100スポルト
RIDER:マジ山田
Motor Cycle:Moto Guzzi スポルト1100
RIDEMATEではおなじみのこの方。
ノスタルジックな文面に、華麗に下ネタを織り交ぜる、RIDEMATEのアイドル、マジ山田さん。
その文才から、謎に包まれていたベールを紐解いていきます。
ちなみに、アラサー男性です。笑
マジ山田さんの愛車は、MOTO GUZZIのスポルト1100。
MOTO GUZZIといえば、第一次世界大戦後の1920年代からバイクを作り続けている、イタリア最古参メーカーです。
最大特徴といえば、「縦置きVツインエンジン」と「シャフトドライブ」を採用していること。
そのためエンジンを始動すると、バイクが右方向へ一瞬揺れ、
「さぁ、走りに行くぞ。」
と、エンジンが始動したことを体感させて、ライダーをその気にさせます。
また、シャフトドライブによるジャイロ効果により、直進の安定性を感じさせるのも、MOTO GUZZIらしさの一つ。
MOTO GUZZIの「Vツインエンジン」は2種類のエンジンタイプに分かれており。
マジ山田さんのスポルト1100は、MOTO GUZZIの伝説の名車「V7」のエンジンの流れを汲む、「ビッグツイン」と呼ばれる大排気量スポーツエンジンのバイクです。
1990年代初頭、高性能化する他社と競合するために作られたMOTO GUZZIの「1000Daytona」をベースに、スポルト1100は「高性能・ハイスピード」よりも、「MOTO GUZZIらしい乗り味を楽しむ」という方向性で作られたバイク。
そんなMOTO GUZZI独特のスタイリングとエンジンは、今でも多くの人を惹きつけます。
マジ山田さんも、MOTO GUZZIに魅了された男の一人。
流線型の赤が美しいフロント。
メカがむき出しのサイド。
2本出しマフラーがダイナミックなリア。
一目惚れだったそうです。
当時所有していたバイクは、125ccのバイク。
125ccながら最高時速50km/hというレジェンドバイク 「mv agusta 125tr」。
本人曰く、骨董品だそうで、
前に進もうとアクセルを開け、風を感じて疾走するも、横からおばちゃんが乗る「TODAY」にあっさり抜かれるという、水戸黄門仕様でした。
バイクの幅を広げようと、中型以上のバイクを探していたある日、
このスポルト1100と出会ってしまいました。
「マジカッケー。」
当時、大型の免許はありませんでしたが、
「どうしてもこのバイクに乗りたい。」
と、教習所へ直行。
すぐに大型免許を取得。
免許取得後は、スポルト1100の記事を読み漁りながら、実車探し。
古いバイクかつ、国産に比べてマニアックな車両のため、車両も情報もあまりありません。
そんな中、愛知県一宮市に在庫があるとの情報が。
すぐさま実車を見にお店へ来店。
鎮座するのは、今の相棒スポルト1100。
美しい赤。
まるで水着のイタリア美女を目の前に、直立するDT。
実車を見ただけで、高鳴る胸。
すでに買う気満々。
大型バイクで広がる世界を眼前に、ギリギリ崖の上に立っている状態。
ちょん、と背中を押されれば、すぐにでも羽を広げて飛び立そう。
店員さんと話し、MOTO GUZZIの魅力を聞き、ハンコに手がかかります。
会話も盛り上がり、値段を聞いたところで、FLY AWAY。
即決でした。
こうして、2019年3月に、スポルト1100を相棒に、バイクライフがスタート。
今に至ります。
ちなみに、この写真のように空気の当たる面積を最小限にする、ライディングスタイルは非常に個性的。
このスタイルは世界で「エアロライディング」と呼ばれており、マジ山田はその祖に当たります。
なので、「マジ山乗り」とも呼ばれます。
では、バイクの詳細を見ていきましょう。
バイクの詳細
映える赤です。
90年代バイクに多かった角目ヘッドライトですね。
ライトの上に「MOTO GUZZI」のロゴが。
この位置にロゴが来ても、全く違和感がなく、むしろカッコいい。
国産バイクで目の上にロゴがあるバイクはあまり見ませんよね。
ハンドル周りです。
シンプルなアナログメーター。
スマホホルダーは「RAMマウント」ですね。
レバーは一度転倒した際に、新しいものに交換したそうです。
純正っぽいですね。
マフラーは、ショップオリジナルのカーボンマフラー2本出し。
ものすっごいいい音します。
後ろからのアングルは迫力があります。
この車両は「インジェクション」ではなく「キャブレター仕様」。
純正のキャブレターでは振動が多く、乗り心地はお世辞にも良いとはいえません。
そのため、「純正キャブレター」を「FCRキャブレター」へ換装することで、乗り心地改善はもちろん、レスポンス向上を狙うのが、このスポルト1100のカスタムの定石と言われているそうです。
マジ山田さんのバイクは車両購入時にすでに装着されており、その恩恵を得ているとのことです。
FCRキャブにより、乗りやすさはもちろん、レスポンスの良さによる、加速感のフィーリングがたまらないとのこと。
低速でもしっかりとトルクを感じることができ、見た目だけではなく、その乗り味にも惚れ込んでいるようです。
マジ山田さんは、この相棒と出会ってから、おもにソロでバイクライフを充実させているとのこと。
一番の思い出は、4連休を使って北海道ツーリングを敢行したことだそうで、準備不足に泣いたそうです。笑
それでもどこまでも突き抜けるような北海道の大地は、瞼に焼き付いているそうで。
もっと時間がある時にリベンジしたいとのこと。
普段は愛知や岐阜を中心に走っているそうで、RIDE MATEで個性的な記事を数々投稿されいて、男RIDEMATEが密かに投稿を心待ちにしています。笑
もし愛知で、変態なオーラを放つMOTO GUZZI乗りに出会ったら、ヤエーをよろしくです!
あ、ちなみに、「マジ山田乗り」なんてものはありませんので、よろしくです。笑