CBR1000RRとCBR650Rの顔って、なんだか似てる気がする。
以前からそう思っていた折に、RIDEMATEのツーリングにて、2台が揃う機会があったので、比較させてもらいました!
パワーとかスペックとかは、排気量と値段を見れば、違いがあることは明らかです!!
なので、今回は
「日本の道をツーリングする」
という観点で比較してみようと思います。
「どっちが速いの!?」なんて問いには、秒でCBR1000RRだしょ!!!とアンサー。
「どっちが安いの!?」なんて問いには、秒でCBR650Rだしょ!!!とアンサー。
じゃあ、ほどほどのスピードでツーリングするときには、ポジションとか楽さとか、どんな感じなの?
といった疑問に答えていく感です。
また、頭の中で、ぼやっとおんなじような顔立ちですが、並べて比べてみると、以外に似ていない部分とか似てる部分とか見えてくると思います。
ちなみに、CBR400Rも同席していたので、CBR3兄弟を合わせて見比べて見たいと思います。
CBR1000RRってどんなバイク?
CBR1000RRは、最近を納車されたばかりの、ramo46さんに協力していただきました!
以前はCBR1000RRの2003年式に乗られており、生粋のCBR1000RRライダーさんです。
今回記事にさせていただいたモデルは、CBR1000RR SP2です。
CBR1000RRといえば、言わずと知れたHONDAの市販最高峰のフラッグシップモデル。
重量195kgという軽さに、192馬力の超高性能エンジンを乗せた、おばけスペックです。
羽つけたら離陸できそうなバイク。
チタン製タンク、フルカラーのTFTを装備し軽量化に快適性を確保。
SPではフロントリア共にオーリンズのsmart EC電子制御サスペンションで操作性を高め、ブレーキはbremboの4ピストンモノブロックを搭載で制動性を高めています。
サーキットだけではなく、街乗りでの快適装備も搭載され、攻守揃った様相です。
ホイールやスイングアームもSPオリジナルカラーとなっておりました。
マフラーの音も素晴らしく、とにかくかっこよくて目立つ。
そして、高い。
人が群がるバイクとなっておりました。
ちなみにスペックはコチラ。
CBR1000RR | CBR1000RR SP | ||
---|---|---|---|
車名・型式 | ホンダ・2BL-SC77 | ||
全長(mm) | 2,065 | ||
全幅(mm) | 720 | ||
全高(mm) | 1,125 | ||
軸距(mm) | 1,405 | ||
最低地上高(mm)★ | 130 | ||
シート高(mm)★ | 820 | ||
車両重量(kg) | 196 | 195 | |
乗車定員(人) | 2 | 1 | |
燃料消費率*1 (km/L) |
国土交通省届出値: 定地燃費値*2 (km/h) |
25.0(60)〈2名乗車時〉 | 25.0(60)〈1名乗車時〉 |
WMTCモード値★ (クラス)*3 |
17.7(クラス 3-2)〈1名乗車時〉 | ||
最小回転半径(m) | 3.2 | ||
エンジン型式 | SC77E | ||
エンジン種類 | 水冷4ストローク DOHC4バルブ直列4気筒 | ||
総排気量(cm3) | 999 | ||
内径×行程(mm) | 76.0×55.1 | ||
圧縮比★ | 13.0 | ||
最高出力(kW [PS] /rpm) | 141[192]/13,000 | ||
最大トルク(N・m [kgf・m] /rpm) | 114[11.6]/11,000 | ||
燃料供給装置形式 | 電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-DSFI)〉 | ||
使用燃料種類 | 無鉛プレミアムガソリン | ||
始動方式★ | セルフ式 | ||
点火装置形式★ | フルトランジスタ式バッテリー点火 | ||
潤滑方式★ | 圧送飛沫併用式 | ||
燃料タンク容量(L) | 16 | ||
クラッチ形式★ | 湿式多板コイルスプリング式 | ||
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | ||
変速比 | 1速 | 2.285 | |
2速 | 1.777 | ||
3速 | 1.500 | ||
4速 | 1.333 | ||
5速 | 1.214 | ||
6速 | 1.137 | ||
減速比(1次★/2次) | 1.717/2.687 | ||
キャスター角(度)★ | 23゜20′ | ||
トレール量(mm)★ | 96 | ||
タイヤ | 前 | 120/70ZR17M/C(58W) | |
後 | 190/50ZR17M/C(73W) | ||
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク | |
後 | 油圧式ディスク | ||
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 (倒立サス/ビッグ・ピストン・フロントフォーク) |
テレスコピック式 (倒立サス/NIX30 Smart EC) |
後 | スイングアーム式 (ユニットプロリンク/バランス・フリー・リアクッション) |
スイングアーム式 (ユニットプロリンク/TTX36 Smart EC) |
|
フレーム形式 | ダイヤモンド |
ちなみにお値段は、250万円也。
CBR650Rってどんなバイク?
CBR650Rは2019年に発売された、CBR650Fの後継モデル。
最近のHONDAバイクのトレンド(?)のエッジの効いたデザインに、道行くCBR650Rに振り返った人多数。
ツーリングシーンでの不満は一切なく心地よく吹け上がるエンジンは、CBR650Fから5馬力アップの95馬力エンジン。
アシストスリッパークラッチや、反転液晶メーター、エマージェンシーストップシグナルなど、快適・安全装備も多数追加され、中型排気量から大型への乗り換えの候補として、注目のバイク。
今回のRIDEMATEのツーリングでは、2名のCBR650Rライダーがいらっしゃったので、乗り味やフィーリングなども聞いてきました。
お財布事情が許せば、すぐにでも乗り換えたいバイクですね。
マジでかっこええと思います。
スペックはこちら。
CBR650R | |||
---|---|---|---|
車名・型式 | ホンダ・2BL-RH03 | ||
全長(mm) | 2,130 | ||
全幅(mm) | 750 | ||
全高(mm) | 1,150 | ||
軸距(mm) | 1,450 | ||
最低地上高(mm)★ | 130 | ||
シート高(mm)★ | 810 | ||
車両重量(kg) | 207 | ||
乗車定員(人) | 2 | ||
燃料消費率*1 (km/L) |
国土交通省届出値: 定地燃費値*2 (km/h) |
31.5(60)〈2名乗車時〉 | |
WMTCモード値★ (クラス)*3 |
21.3(クラス 3-2)〈1名乗車時〉 | ||
最小回転半径(m) | 3.0 | ||
エンジン型式 | RH03E | ||
エンジン種類 | 水冷4ストロークDOHC4バルブ直列4気筒 | ||
総排気量(cm3) | 648 | ||
内径×行程(mm) | 67.0×46.0 | ||
圧縮比★ | 11.6 | ||
最高出力(kW[PS]/rpm) | 70[95]/12,000 | ||
最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 64[6.5]/8,500 | ||
燃料供給装置形式 | 電子式〈電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)〉 | ||
始動方式★ | セルフ式 | ||
点火装置形式★ | フルトランジスタ式バッテリー点火 | ||
潤滑方式★ | 圧送飛沫併用式 | ||
燃料タンク容量(L) | 15 | ||
クラッチ形式★ | 湿式多板コイルスプリング式 | ||
変速機形式 | 常時噛合式6段リターン | ||
変速比 | 1速 | 3.071 | |
2速 | 2.352 | ||
3速 | 1.888 | ||
4速 | 1.560 | ||
5速 | 1.370 | ||
6速 | 1.214 | ||
減速比(1次★/2次) | 1.690/2.800 | ||
キャスター角(度)★ | 25゜30′ | ||
トレール量(mm)★ | 101 | ||
タイヤ | 前 | 120/70ZR17 M/C (58W) | |
後 | 180/55ZR17 M/C (73W) | ||
ブレーキ形式 | 前 | 油圧式ダブルディスク | |
後 | 油圧式ディスク | ||
懸架方式 | 前 | テレスコピック式 | |
後 | スイングアーム式 | ||
フレーム形式 | ダイヤモンド |
お値段約100万円也。
CBR400Rライダーの僕からすると、順当にステップアップを考えるなら、CBR650Rが第一候補になるんですよねぇ。
とにかく気になる注目のバイクです。
CBR1000RRとCBR650Rの見た目を比べてみた!
2台を比べてみたいと思います。
比較ポイントは、主にルックスとポジション。
そしてツーリングシーンでの乗り味です。
比較その1:ルックス-正面
まずは2台を並べて、正面から見てみましょう。
似てる点は、ヘッドライトの形状ですね。
独立2眼のつり目と、ミラー下の空洞部分は、ぱっと見同じ形状をしているので似ている点かと思います。
また、フロントタイヤも同サイズ「120/70ZR17M/C(58W)」であり、フロントフォークも倒立でオーリンズカラーなので、似ている印象になりますね。
異なる点では、ウインカーの位置がCBR1000RRはミラーウインカーなので、ボディのシルエットがスマートな印象です。
また、ヘッドライト全体感は似ていますが、細かく見てみると
ヘッドライト内の反射板の形状が全く違いますね。
どちらかというと、CBR650RとCBR400Rが同じようなヘッドライトユニットに見えますね。
イケメン換算してみると、
CBR650Rは奥二重イケメン。
CBR1000RRはぱっちり二重イケメン。
みたいな感じですね。
また、CBR650Rはライト下の赤色がワンポイントになっていて、フロントからの印象が引き締まって見えます。
こうやって比べてみると、CBR400Rってカワイイですよね。
比較その3:ルックス-横から
■CBR1000RR
■CBR650R
■CBR400R
車重が、
CBR1000RRが196kg
CBR650Rが207kg
CBR650Rの方が約10kg重いわけですが、どちらのバイクもサイドからの重厚感を感じます。
ただ、決して重そうという印象ではなく、「引き締まった筋肉」という印象です。
細マッチョのボディビルダーみたいな。
個人的には、再度カウルから除くCBR650Rのエンジンがツボです。
覆ってしまうのではなく、あえて見せることで、メカ感がマシマシで非常に好きです。
比較その3:ルックス-後ろから
■CBR1000RR
■CBR650R
正直似ていると感じるのはお顔だけであって、後ろから見ると、まったく別のバイクですね。
特にスイングアームの大きさ、形状あ全く違いますね、
CBR1000RRはさすがフラッグシップモデルといった印象。
CBR650Rは純正でショートマフラーがリア周りをすっきりさせていますね。
メンテナンスや掃除もしやすそうです。
スペックに関しては、当然ながらCBR1000RRのほうが上ですが、見た目に関しては完全に好みですね。
ちなみに、CBR1000RRはフェンダーレスのカスタムがされているので、すっきりとした印象になっています。
マフラーの「AKRAPOVIC」はステッカーだそうです。笑
純正に見えました。
比較その3:メーター回り
■CBR1000RR
■CBR650R
ちなみに、CBR400R'16
CBR1000RRは、最新のフラッグシップらしくTFT液晶を搭載しているため、視認性は抜群。
背景も白、黒、カーボン柄、アルミヘアライン柄の4種類から選択可能。
さらに
■ストリートモード
出典:HONDA CBR1000RR
ギアインジケーターやクイックシフターのオンオフ、ライディングモード表示などTFT液晶らしく、ツーリングシーンで必要な要素はすべて表示。
■サーキットモード
出典:HONDA CBR1000RR
ラップタイム計測、ベストライムラップとの差を表示など、サーキットシーンでの必要な要素はすべて表示。
■メカニックモード
出典:HONDA CBR1000RR
さすがCBR1000RRといった印象ですね。
CBR650Rは、反転液晶なので、CBR1000RRほど多くの情報は表示できませんがギアインジケータも標準で装備しているので、16年式CBR400Rライダーからすると非常に魅力的です。
19型のCBR400Rは反転液晶なので、これまたうらやましい....!
個人的に気になったのは、CBR650Rのトップブリッジ及び、キーの位置。
CBR650Rはトップブリッジではなく、タンクにキーを搭載する仕様になっています。
そのため、ハンドル周りが非常にスッキリとした印象!
これは、個人的に好み。
CBR650RとCBR1000RRのライディングポジションを比べてみた
気になるのは、ハンドルのポジション。
「CBR1000RRの方が下がってて当たり前だろ。コラぁ!!」
とご指摘がありそうですが、どのくらいの違いがあるの?
というのを実際のライダーの方に乗って比べてみれば見えてくるものがあるのではないかと。
ポジション比較1:正面
並んで立っていただきました。
手元の位置は、やはりCBR1000RRの方が低い姿勢になっていますね。
ぱっと見の印象も、CBR650Rの方が上体が起きています。
タンクとの密着具合もCBR1000RRの方が密着しています。
人馬一体といった印象でしょうか。
横から見てみると顕著です。
ポジション比較1:サイド
バーエンドの位置で比較してみました。
厳密ではないので、あくまで参考までに。
サイドから見ても、CBR650Rの方が上体が起きています。
今リッターSSを乗り継いできたライダーさん曰く
「今まで乗りついてできたどのバイクよりも、ポジションが楽でロングツーリングも快適」
とのこと。
乗車姿勢で比較してみると、こんな感じ。
乗車姿勢は、CBR1000RRの方がギュッとバイクと一体になって、レーシーな印象です。
三角だけ比較してみると、非常に違いがわかりやすいですね。
CBR650Rは上体が起きて、SSの中ではかなり楽な部類に入ると思います。
シート高は、
CBR650Rが820mm
CBR1000RRが810mm
とそこまで大きな違いはありませんが、ハンドルの位置やタンクの形状の違いで、乗車姿勢に差がありますね。
ちなみに、タンク付近の体とのスペース感を比べてみると、
やはり、CBR1000RRの方がタイトになっています。
ですが、レーシーすぎて街乗りがしんどすぎるということもなく、あくまで2車種を比較してみると、このような違いが出るようです。
ちなみに隼、CBR1000RR、CBR400Rを並べてみると、大きさの違いはこんな感じ。
まとめ
CBR1000RRとCBR650Rを比べてみましたが、いかがだったでしょう。
似ているのは、
ヘッドライトユニット回り
だけですね。
CBR1000RRは、より早く走るためのフラッグシップモデル。
CBR650Rは、レーシーな走りから、長距離ツーリングまで、オールマイティにこなせる一台。
バイクの方向性が違うので、走りに違いがあることはもちろん。
CBR650Rライダーさんいわく、
「とにかく、乗りやすい。どのギアから、どの速度域から加速して、フラストレーションなく加速できる。それほど重さを感じさせないパワーもあるし、旋回性能も高い。」
「僕は、これまでたくさんの大型を乗り継いできましたが、大型からの乗り換えもありだし、大型デビューの方にもかなりいいと思いますね。」
とのことでした。
よりハイグレードな走りを求めるならCBR1000RR。
オールマイティに走りを楽しみたいならCBR650R。
が良いのではないでしょうか。
協力してくださったライダーさま、本当にありがとうございました!!!
それでは、Have a nice 東海バイクライフ!