マフラー選び迷わない!メーカー、メリット、役立ち情報。バイクマフラーカスタムのポイントまとめ!

手っ取り早く見た目と乗り味が変わるバイクのカスタムといえば、マフラーの交換。

 

「しゃぁ!! カスタムするぜ!!」

 

と、意気込んでみたものの、

 

「めっちゃメーカーあるし...。どれにすればいいのかよくわからん。」
 

と、『マフラー選びの迷宮へようこそ状態』の今日この頃です。

なので、マフラーメーカーの特徴や、マフラーの種類についてまとめてみました。

この記事を読み終わる頃には、『マフラー選びの迷宮』の出口に手をかけているはず...!

 

すごく記事が長くなってしまったので、目次を見てお好みのコンテンツにジャンプしてくだされー。

マフラーを選ぶ前に知っておきたいこと

いざマフラーを選ぼうと思っても、聞き慣れない単語が溢れるとわけわかめ。

なので、選ぶまえに基本をおさらい。

「んなことはわかってるよ。」という方は飛ばしちゃってください。




 

スリップオンマフラー


 

スリップオンマフラーとは、「着脱が可能なマフラー」のこと。
つまり、先っちょ(サイレンサー)だけ交換するタイプのやつ。

 
現在のバイクでは、大幅な性能向上は望めないというのが、一般論です。

なので、性能向上というよりも、ドレスアップに近いのかも。

 
交換の主なメリットは、

・軽量化
・見た目が変わって個性を出す
・音やフィーリングが変わる

 

素材によりますが、軽量化されたと言っても、体感できるほどのものではないかと。

なので、「先っちょだけ交換して、音と見た目が変わってかっちょいい」というのを求める人がほとんどなのではないかと。

 

または、ノーマルの状態のエンジン特性が気に入っていて、可能な限り特性を変えずに、見た目や音だけを変えたいという人向けのカスタム。

 
サイレンサー(と中間パイプ)のみの交換になるので、フルエキに比べ価格も安く、手が届きやすいのがうれしい。

僕もこっち派です。

 
ちなみにですが、エキパイとサイレンサーが分離できないバイクは交換できないので、ご注意を。

 

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フルエキゾーストマフラー(フルエキ)


 

フルエキ(フルエキゾースト)とは、エキパイ(エキゾーストパイプ)からサイレンサーまで、まるっと交換するタイプのマフラーです

エキパイとは、エンジンから出ているサイレンサーとマフラーをつないでいるパイプのことです。

 

パイプから丸ごと交換するので、素材によっては「俺のバイク軽くなった!!!」が体感できます。

 
メリット
・大幅な軽量化
・調整しだいによってはパワーアップ
・見た目が変わって個性を出す
・音やフィーリングが変わる

 

しかし、エキゾーストシステムがまるっと変わるので、エンジンの燃調や吸気を調整しないと、パワーアップどころか、パワーダウンしてしまうので、注意が必要です。

 

純正マフラーはあえて排ガスの抜けをおさえ、低速トルクに強いものが一般的ですが、フルエキに交換することで排ガスの抜けが良くなり、より高回転域を優先させたフィーリングにすることもできます。

 
ただ、抜けが良すぎると、低速がスカスカなんてことになりますので、交換の際には素人知識で取り付けるより、プロに任せた方が安心ですね。

 
また、現在は排ガス規制があるため、80、90年代のレーサーレプリカ全盛期のような「フルエキにしたら○○馬力上がった!!」みたいなパワーアップは厳しいかと。

あくまで軽量化が一番のメリットになるのではないでしょうか。

 

レブリミット付近でバイクを走らせるような走り方をしないならば、マフラー交換はスリップオンで十分です。

あと、値段も高いです。

 

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サイレンサー


 

サイレンサーとは、マフラー消音器のこと。

排ガスが出てくるマフラーの先っぽのことで、「マフラー変えたね!!」という会話は、だいたいサイレンサーのことを言っている気がします。

 

バイクには騒音規制というものがあるので、排気音を規定値いかに下げる必要があるので、サイレンサー内には独自の構造と消音材が詰め込まれています。

 
構造は、
・ストレート型:排ガスの流れをスムーズにし、スポーツモデルやレース用のモデルに採用されています。軽いけどうるさいやつ。

・隔壁構造型:サイレンサー内で隔壁を設置し排ガスを複数の部屋へ誘導させて消音効果を高めたモデル。純正のマフラーに多く採用されています。静かだけどでかくて重いやつ。

 

サイレンサーといえば、これを連想した同世代の方は、一緒に64でゴールデンアイでもやりましょう。

 


 

マフラーの素材と違い

マフラーの素材は様々。
素材によって、見た目はもちろん、重さや耐久性や音などが変わってきます。

一つの判断基準として、素材の知っておくといいかも!

■スチール

 

 

安価で加工しやすいため、昔から多くのバイクのマフラー素材として使われていたもの。
他の素材に比べて重く錆びやすいが、独特のサウンドのファンも多い素材。

 
【特徴】
・素材自体が安く加工も簡単なので、安価に手に入る。
・ステンレスと同等の強度と耐久性を出そうとすると、重くなる。
・低音のサウンド

 

■ステンレス

 

 

ステンレスは普通の鉄に、ニッケルやクロームを混ぜて錆びにくい特性をもたせたもの。
値段も比較的安く、耐久性も高いため、多くのマフラーに使用されています。

 
【特徴】
・スチールに比べて耐久性があり、錆びにくい。
・耐熱性が高く、硬いため、軽くい素材で作れる。カーボンやチタンに比べると重い。
・傷がついた時の補修が難しい
・比較的安価

 

■カーボン

 

 

カーボンは合成繊維を熱処理した軽量で高強度の素材。カーボンの織パターンがレーシーで特徴ですね。
軽くて丈夫な素材なので、F1などのレーシングカーにも使われる素材です。

【特徴】
・耐熱性が強い
・非常に軽量で高強度
・レーシーで独特のパターン
・非常に高価

 

■チタン

 

 
非常に硬質な金属で、実用合金の中でも最高レベルの硬さを誇ります。
motoGPはもちろん、多くのレース用バイクに使用される素材。
硬質がゆえに加工が難しい。

【特徴】
・非常に軽量で高強度
・熱処理で美しい焼け色がつく
・サビに非常に強い
・強度が高いため、加工が難しい
・非常に高価

 

 

まとめると

■強度
チタン > ステンレス > スチール > カーボン

■価格
チタン・カーボン > ステンレス > スチール

■軽さ
カーボン > チタン > ステンレス > スチール

 

といった具合でしょうか。

値段なのか、見た目なのか、耐久性なのか、自分がどんなポイントに重点を置くかを決めて、自分にあったマフラー素材を選びましょう!

個人的には、カーボンに惹かれますね。

 

車検の騒音基準

251cc以上のバイクに乗っているライダーにとって、マフラー交換と車検通過は背中合わせ。

「いったいどのくらいの音だったら車検に通るの?」と疑問に思う方も多いハズ。

なので、騒音基準値を調べてみました。

 

  近接排気騒音法基準値(移行期日)
平成10年規制以前 平成10年規制 平成13年規制 平成22年規制
原動機付自転車 第一種原付車
(~50cc)
近接 95dB(A) 近接 84dB(A)
新:H10.10.1
継:H11.9.1
輸:H12.4.1
近接 84dB(A) 近接 84dB(A)
加速 79dB(A)

新:H22.4.1
継:H22.4.1
輸:H22.4.1

第二種原付車
(50~125cc)
近接 95dB(A) 近接 95dB(A) 近接 90dB(A)

新:H13.10.1
継:H14.9.1輸:H14.9.1

近接 90dB(A)
加速 79dB(A)

新:H22.4.1
継:H22.4.1
輸:H22.4.1

二輪自動車 軽二輪自動車
(125~250cc)
近接 99dB(A) 近接 94dB(A)

新:H10.10.1
継:H11.9.1
輸:H12.4.1

近接 94dB(A) 近接 94dB(A)
加速 82dB(A)

新:H22.4.1
継:H22.4.1
輸:H22.4.1

小型二輪自動車
(250cc~)
近接 99dB(A) 近接 99dB(A) 近接 94dB(A)

新:H13.10.1
継:H15.9.1
輸:H15.9.1

近接 94dB(A)
加速 82dB(A)

新:H22.4.1
継:H22.4.1
輸:H22.4.1

※近接:近接排気騒音
※加速:加速走行騒音
※新:国産新型車(国産新型車期日以降に型式認定を受けた新型車)
※継:国産継続車(国産新型車期日以前に型式認定を受け、国産継続車を超えて生産される継続生産車)
※輸:輸入車(輸入車期日以降に生産された輸入車)

騒音の測定方法はこちらをご覧ください

JMCA認定・認証マフラー試験の流れ

 

また、簡易的ではありますが、騒音を測定するアイテムを使って、確認するのも手かもしれません。

Meterk 騒音計 騒音測定器 ノイズ測定器 サウンドレベルメーター 音量測定 手持ち LCD デジタル 30-130dB(A)電池付属
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以上の点を踏まえれば、きっきと、暗号のように感じたマフラーの商品紹介欄も、楽しく読めるはず!!

仲間にドヤ顔で語っちゃってください。

マフラーメーカー

マフラーの基本的なことを抑えたところで、実際のマフラー選びに。

素材とか特性がわかった上で迷うのがメーカー。

メーカーにも歴史や得意分野があるので、その辺をまとめてみます。

ヨシムラ


 

マフラーといえば、「ヨシムラ」と言っても過言ではないと思います。
日本を代表するマフラーメーカーですね。

 
品質の高さはもちろんのこと、SUZUKIとタッグを組んで臨んだ2009年の鈴鹿8耐で、ワークスチームを抑えて優勝するなど、実績もあるメーカーです。
名門レーシングチームの「ヨシムラスズキ」はこのヨシムラから始まったのです。

 

ヨシムラといえば「サイクロン」
「サイクロン」とは、ヨシムラのマフラーの総称のことです。
仮面ライダーみたいですね。

 

どちらかといえば、レーサーレプリカやスポーツネイキッドのようなバイクのマフラーが多め。
現在はスクーターのマフラーも制作しているみたいですね。

国内メーカーなので、もちろん車検に適合していますので、ご安心を。

 

音に関しては、Youtubeに動画をアップされているみたいなので、そちらをご覧ください。

http://www.yoshimura-jp.com/fan/yoshimura-tv/

 
※CB400SF

 

モリワキエンジニアリング


 

「ヨシムラ」と並んで日本を代表するマフラーメーカー「モリワキエンジニアリング」

ホンダのMoto GPマシン「RC-213」の市販車モデル「RC-213V-S」のフレームの生産を担当しているのが「モリワキエンジニアリング」
その点からも、高い製品制度と信頼性があると言えます。

 

モリワキといえば、黄色から青上のグラデーションマフラー「ZEROモデル」ですね。
ヨシムラ同様に、高い品質であると同時に、高価なマフラーです。

 
こちらも、「ヨシムラ」同様、日本メーカーですので、車検に適合しています。

ちなみにですが、「モリワキエンジニアリング」はもともと「ヨシムラ」にいた技術者が独立・創業したというのが驚きです。

 

 

アクラポビッチ


 

「ヨシムラ」「モリワキ」と並んで、高品質なスポーツバイクマフラーを販売する、個人的3大マフラーメーカーの一つ。
実質は世界一なのですが。

 
ヨーロッパでは最大規模のマフラーメーカーとして知られており、ハーレーやBMWの海外バイクはもちろん、ホンダ、カワサキ、スズキ、ヤマハなどの国産バイクにも適合するマフラーを制作・販売しています。

「ヨシムラ」「モリワキ」と同様に、レースでの実績が評価されて、スポーツバイクやメガツアラーなどのバイク乗りに人気のメーカー。

 
スリップオンはもちろんですが、本格的なフルエキシステムに強く、非常に音がいい。

BMWバイクの純正マフラーにもなるほどの信頼性で、その裏付けとして、1車種に100回以上のテストを繰り返す「完全至上主義」のコンセプトを一貫しています。
 

ライダー達には「アクラ アクラ」と呼ばれ親しまれています。

ちなみにですが、ロゴの赤い部分はサソリです。
創業当時は「スコーピオン」という名称だったようです。

 

性能は抜群なのですが、大型のバイクだと車検に通らなかったりしますので、下調べが必要ですね。

 

 

r's gear(アールズギア)


 

アールズギアの代表、樋渡治さんは、元プロレースライダーで、
1980年代にモリワキやスズキワークスのライダーとして、ロードレース界で活躍された方。

アールズギアといえば、
オールチタンの超軽量マフラーの「ワイバン(WYVERN)」と、
部分的にステンレスを使用し、コストを抑えた「ソニック(SONIC)」

二つのマフラーは性能とサウンドは全く同じらしいです。
耐久性と軽さで「ワイバン」が上位モデルみたいですね。

 

性能だけではなく、サウンドに関しても徹底的に追及されているようで、あるマフラーを制作する際には、理想の音に近づけるため、"管楽器"の構造を参考に何度もテストを繰り返すほど。

品質に関して、折紙付のマフラーメーカーです。

 

 

OVER Racing(オーバーレーシング)


 

オーバーレーシング代表の佐藤健正さんは、ホンダ社内チーム「鈴鹿レーシング」を経たのち、「モリワキエンジニアリング」でバイク作りのノウハウを学び独立。
オーバーレーシングを立ち上げました。

なので、オーバーレーシングの製品には「モリワキエンジニアリング」の血が通っているのですね。

もちろんオーバーレーシングがレースで培ったノウハウが凝縮され、高品質な製品に生かされています。

 

値段も安くはないのですが、「ヨシムラ」や「モリワキ」ほどではないといった印象ですね。

補修パーツのバラ売り販売をしてくれているというのが、ライダーに優しいメーカーです。

 

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BEET(ビート)


 

BEETはKAWASAKI車でレースに参戦し、数々の好成績を収めてきたパーツメーカー。
2016年の鈴鹿8耐ではBEETマフラーを使用したTeam Greenは、2位の成績を収めています。

なので、カワサキバイクとの相性は抜群です。

BEETといえば、美しいブルーのグラデーションのサイレンサーを想像される方も多いはず。

見た目の美しさだけでなく、レースで培われてきたノウハウが詰め込まれたマフラーは一級品です。
そのため、価格も安くはなく、高品質を見合った価格で購入。といった具合でしょうか。

 

BEAMS(ビームス)


 
BEAMSは2000年にオリジナルブランドとしてリリースを開始し、ヨシムラやモリワキに比べると新興マフラーメーカーです。
2018年現在では、18年の歴史があるのですが。

オリジナルメーカーとしてデビューする間には、OEMのマフラー製造を行っており、ノウハウや技術は非常に高いため、製品も高い信頼性があります。

 

非常に高精度なマフラー製造を効率良く行っているため、価格が抑えられ、リーズナブルに手に入れる事ができます。

ありがとうびーむす。

 

新しいメーカーだけあって、カスタムパーツの少ないCBR400Rを始め、2000年以降に発売された国産バイクのマフラーはだいたい網羅している印象ですね。

品質&コスパを求める方にはぴったりのメーカーだと思います。

 

 

スーパートラップ


 

誰もが見た事あるはず!あの穴のないマフラーを!
特にオフ車に多いですね。

スーパートラップのマフラーは、ディフューザーディスクと呼ばれる板を重ねて生じるいくつもの隙間から排気を出すマフラーです。

高速になればなるほど排気効率があがり、低速でもトルクダウンを防ぐという優れもの。

さらに、ディスクディフューザーの枚数は調整が可能で、パワーバンドや排気音量をライダーが調整できるという、優れもの。

 

いわゆるカスタムマフラーですね。
基本的にはスナップオンのようです。

穴のないマフラーのルックスには賛否が分かれるところです。

まとめ

ここまで調べながらまとめてみたのですが、結果としてさらに迷わせてしまっている可能性大ですね。

 

これまでを踏まえて、僕なりにマフラーの基準を考えてみると、
結局「見た目」なんですよねぇ。

 
ぴよぴよライダーの僕にとっては、いくら「高性能で、性能アップします!!!」と言われても、そもそも純正マフラーの性能を生かし切れているかというと、甚だ疑問です。

カイ・シデンにマグネティックコーティングされたガンダムを与えるようなものです。

 

なので、とりあえずは見た目が第一。

あとは、ちょっと低音が響く音に変わってくれればいいと思っています。

 

カスタムする際には、結局なにを求めているのを考えると、決断しやすくなるかもしれないですね。

見た目なのか、価格なのか、音なのか、性能なのか...etc

散々迷って納得したものを買いましょう!

すでに僕は新マフラーの目星をつけたので、マフラー交換記事をお楽しみに!

それでは、Have a nice 東海バイクライフ!

 

 

バイクSNS作成中!!
ディスりのないバイクライフを楽しもうぜ!

 

 





僕の愛車CBR400Rの、
中古買取価格は、
約25万円でした!!

高いのか安いのかよくわかりません!笑
でも、次のバイクに乗り換える時って、今乗っているバイクがいくらの下取り価格になるのかって、重要ですよね。約1分で愛車の最高額や平均買取価格が分かっちゃうってカンタン。
うーん、25万か。
次のバイクは….カブだな!!!!


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