いやたまらんね。
新型KATANA。
とにかく伝統×革新のコンパクトスタイルが、かっこいい。
非常に乗りやすい(らしい)。
なにより、目立つ
おっさんホイホイである。
戦国時代を駆け抜けるなら、槍でもなく薙刀でもなく、KATANA。
刀ではなくKATANA。
心には一本のKATANA。
キン◯マが片方ないのが、TANAKA。
その横にいるのが、OOTA。
今回はキャンプツーリングに一緒に行ったライダー(koba)さんに、新型KATANAの感想をキャンプしながら聞いてきました。
ちなみに、7年ぶりのツーリングで、いきなりKATANAをレンタル。
そのまま1泊2日で300kmのキャンプツーリングを敢行した、アラフィフのプチリターンライダーです。
コンパクトなストリートスタイル
見た目の第一印象は、大型なのに小さい。
KATANAというより、WAKIZASHIのようなコンパクトな印象。
ベースとなっているGSX-S1000に比べ、シート位置が80mm前進したことに加え、アップハンドルとなっているためか、なんだか小さく見える。
これは、ネガティブなことを言っているわけではなく、むしろポジティブな要素だと思う。
乗り味のところで、詳しく後述しますが、kobaさんいわく、とにかく乗りやすいとのこと。
乗りやすいというのは、乗車姿勢が起きているので疲れにくく、アップハンドルのため操作がしやすい。
「久しぶりのバイクなのに、全然怖くなくて、すぐに昔の感覚が蘇ってくる!」
とのことです。
Shotaroが跨ってみた足つきなど
ちなみに、僕が跨ってみるとこんな感じ。
僕は身長175cm、体重65kg、手足の長さも標準です。
最近下腹の出具合が気になってきた、ありふれた成人男性です。
こんなことを全世界に公開するのは、非常に恥ずかしいですが、羞恥プレイの一環ということで。
足つきは非常に良好で、両膝はかるく曲がります。
ステップに足を乗せても窮屈感はまったくなく、
「あ、乗りやすいわ」と素直に感じる乗り心地です。
ハンドルは体に近いように見えるが、実はすごくちょうどいい。
真横から見ると、腕がぴんぴんに伸びているようですが、かるく曲がっています。
そのため、姿勢は若干の前傾になりながらも、腕に荷重がかかりすぎないので、ロングツーリングも楽そうな印象。
ちなみにこの後、
「カッコイィ! 新型KATANA! キャッキャウフフ!!」
と野次馬的に近づいて来たおばさまが跨っていました。
おそらく身長は160cm弱かなという大きさ。
肝心の足つきに関してですが、両足ベタ足は厳しそうな感じでした。
スタイルは短くコンパクトに見えますが、シート高は825mとやや高いですね。
すごく乗りやすいポジションです。
20年の時を超えて生まれ変わるデザイン
僕はこのKATANAの原点である、SUZUKI GSX1100S KATANAが登場した、1982年はこの世に存在していませんでした。
そんなKATANAがバイク史に残したインパクトを知らない、平成生まれの僕が見ても、素直にカッコいいと思えるデザイン。
特に好きなのがこのリア。
特徴的なフロントはもちろんですが、このリアのスタイリッシュさは秀逸。
フェンダーはスイングアームからステーが直接伸びてる、最新マシンに見るデザイン。
ナンバーもマッドガードについているため、テール周りには余計なものが一切なく、とにかくシンプル。
どのくらいシンプルかというと、
ツーリングネットを引っ掛ける場所が全くないほど、お尻がつるつる。
「キャンプ行くのに、ネット引っ掛ける場所がねぇぞ!!」
と試行錯誤したのは、良き思い出です。笑
リアはスタイリッシュだけど、機能性がねぇ。
ただ、カッコいいから許す。
そんな感じ。笑
随所にKATANAを感じるあしらいが。
カウルのサイドには、KATANAのロゴが。
僕が唯一気になっているのがこのロゴ。
バイク乗りからすると、「KATANA」といえば、
エッジの効いた、独自の路線を切り進んでいくデザイン。
そして、バイクの伝統と革新。
まるで、職人技によって生まれた、触れたものを全て両断する業物です。
公式HPにも、
A Cut Above
『ひと目で「KATANA」とわかるデザイン』
との記載がありました。
それにしては、ロゴがちょっとポップすぎる気がする..!
サイドカウルに描かれているので、つい目についてしまうんですよねぇ。
この刀という文字、普段仕事の中で触れる、「TA-キリギリス」というフォントに近い気がしていて。
このフォントは割とガーリーなデザインに使われる訳で。
こんな感じ。
ちょっと似てない?
なので、なんとなく違和感を感じているのです。
逆にエッジを効かせ過ぎず、幅広い人に受け入れられるためのブリッジとして、あえてこのロゴにしているのなら、納得です。
個人的にはこんなイメージ。
JAPANESE SAMURAI!
逆輸入な日本のイメージが割としっくりるのかな。と思って作ってみました。
各部デザイン
メーター周り
メーター周りは余計なものがなく、かなりすっきりとした印象です。
ハンドルはバーハンドル。
なので、スマホホルダーやカメラマウントなど、アクセサリーの設置の幅がすごく広い。
普段セパハンに乗っている身からすると、アクセサリーを装着するにはマルチバーマウントを取り付けないと、アクセサリーの自由度がほとんどない訳です。
旧型のKATANAはセパハンなので、この変更はある意味歓迎すべき点かもしれませんね。
メーターは最新車種ならではの多機能フルデジタル。
航続可能距離やトラクションコントロールの設定も表示されます。
液晶サイズはiPhoneXS大ぐらいの大きさで、視認性が抜群。
なにより、キーを回した時の、
「刀」の表示は、そそられますよね。
めちゃかっこいいです。
スイッチ類は左側に集約。
ボタンは多すぎないので、迷いません。
使い勝手もスタイリッシュです。
良きかな。
外装デザイン
レンタル車両なのですが、フレームスライダーが装着されていました。
公式WEBの純正オプションリストにはなかったのですが、車体との一体感が抜群で、デザインとしてワンポイント効いてますね。
ラジエーターはラウンドタイプとなっており、大容量タイプ。
ベースとなっているGSX-S1000も同様のようですね。
ブレーキはラジアルマウントのブレンボを搭載。
タイヤは前120/70ZR17、後190/50ZR17。
以前は、細タイヤのDucati900GTSに乗るkobaさんいわく
「ブレーキの効きがいいし、タイヤが太いから、安心感がすごい。 峠でのギャップも食いついてくれるし、急な減速でも余裕がある」
とのこと。
排気系はベースのGSX-S1000と同様。
迫力あるサウンドは、エンジンをかけた瞬間に思わず、
「いいねぇ。いいねぇ!!」
と感嘆すること間違いナス。
音量は大きめなので、住宅街で走行すると、
「バイクが通りますよぉぉーーー!!!」
と主張している感じになる。
なので、早朝から出発する際には注意がいりますね。
リア周りはこんな感じ。
かなりすっきりまとまっていますが、ナンバー横の反射板は謎である。
乗り味
kobaさんは久しぶりのバイクということですが、
■加速の印象
アクセルを回した瞬間の吹け上がりはクイック。
特に低速ではトルクフルな印象で、峠や追い越しの加速時のストレスは皆無。
低速が充実しているので、街乗りも非常に楽。
タイヤが太いので、久しぶりの高速走行での加速も安心だった。
限界を試すような走りはできなかったが、それでも十分に楽しめるバイク。
とのこと。
ワンプッシュで始動が可能なスズキイージースタートシステムを装備。スターターボタンを押すと一定時間スターターモーターを回転させ、32-bit ECMが始動状況を認識しスターターモーターを止める。発進時や低回転走行時に、エンジン回転数、ギヤポジション、スロットル開度、クラッチスイッチの情報を用いて、エンジン回転の落ち込みを制御するローRPMアシスト機能は、スムーズな発進を実現。また渋滞時の低速走行や、Uターンの際も安心感が得られる。
■ポジション
とにかく状態が起きているので、楽な姿勢で乗り続けられる。
手はもちろん、腰や肩に負担がかからないので、長距離走行も体の不安が少ない。
アップハンドルなので、旋回時にアクセル操作やクラッチ操作がしやすいので安心感がある。
足つきも悪くないので、立ちゴケの心配が少ない。
とのこと。
■気になったところ
タンク容量が12Lしかないので、連続航続距離が短い。そのため、給油ポイントをある程度計算して、ツーリングに行く必要がある。
シート下の積載性は皆無。また、テールライト下にリアフェンダーがないので、ネットやキャリアの取り付けが大変...?
それでも、終始、
「試乗車ってことで、安く売ってくれないかなぁ」
と、ブツブツ。
許可さえ降りれば、すぐにハンコを押したくなる、魅力的なバイクです。
まとめ
新型KATANA、スンバラシイバイクです。
エッジの効いたデザインとは裏腹に、乗りやすいポジション。
エンジン性能は、ツーリングするには十分すぎるほどの性能です。
サーキットを走っても十分に楽しめるはず。
これからバイクを乗り始める人、
久しぶりにバイクに乗る人、
ツーリングもサーキットも楽しみたい人、
おじさんから声をかけられたい人、
前世が侍の人、
どんな人が乗ってもバイクライフを華やかにしてくれること間違いなし!!