2020年秋に、バイクロードサービスのZuttoRideさんの計らいで、
ZuttoRide主催「ワインディング攻略レッスン」に参加させていただきました。
これまで気にはなりつつも、
そんなガッツリ走り込むわけではないし、心地よく走れれば別にええやん。
と思い、参加を見送っていました。
そして、今回の初参加。
結論から言いましょう。
目から鱗です。
むしろ、僕みたいに、
別に膝なんて擦らなくていいし、サーキットも走るつもりないし。
ほどほどにワインディングロードを気持ちよく走れれば、それでいい。
なんて人に、突き刺さる内容でした。
なぜなら、レッスンの内容が
「安全に、かっこよく走る、リーンウィズ」
だったからです。
リーンウィズとは、体とバイクが一緒に傾く、スタンダードなフォームのことです。
理にかなったフォームで、安全にかっこよく走るからこそ、ツーリングが楽しくなる。
正直バイクなんて自己満足の趣味ですから、
いかに、自分が自分の中でカッコよくいるのか
ということが重要だと僕は思います。
なので、そんなナルシズムに、"理論"と"安全"が加わることで、アップグレードされた自分の中のカッコいい自分に気分が高揚するわけですね。
誰かのためにバイクに乗っているわけでないですからね。
自分がいかに楽しめるかが大事なのです。
そういう意味で、どんなライダーも一度体験してみると良いと思います!
初心者ライダーの方は、「安全にカッコよく」の具体的なイメージが掴める。
玄人ライダーの方は、新たな発見があり、我流のかっこよさに磨きがかかる。
自分なんて...と思うかもしれませんが、
僕もそんな気持ちで緊張しまくりでした!!
でも安心してください。
参加してみて分かったのですが、きっとみんな同じ気持ちで緊張してました。笑
集合。そしてスタートは座学から。
今回の会場は、
名古屋市港区の「日光川サンビーチ」でした。
この日は午前と午後の2部制で、僕は午前の部に参加し、午後は撮影のため見学させていただきました。
受付開始の10分前に到着しましたが、すでにバイクがチラホラ。
このコロナ禍のため、バイクの駐車もソーシャルディスタンス。
会場について手も消毒です。
集まったバイクは、車種も排気量もバラバラでした。
250ccクラスでは、Ninja250やVTR250。
400ccクラスでは、CBR400RやCB400SB。
大型では、V-MAX、ムルティストラーダやCBR1000RR-R。
見ているだけでも面白いです。
どんなバイクでもOKな雰囲気。
何も恥じることはありませんでした!
ライダーの年齢層は若干高めでした。
僕は今年30ですが、下から数えた方が早かった気がします。
ZuttoRideさんの主催者挨拶のあとは、実際の講習を担当されるSRTTの皆さんの紹介。
プロにアドバイスする方や、ジムカーナ選手の方など、経験・実績共に十分すぎる講師陣で安心感抜群です。
一番奥にいるのは、アンバサダーのYoutuberの二宮祥平さんです。
まずは座学。
今回の主旨説明から、正しいフォームの必要性。
理にかなったポジションを取ることで、無理なくバイクを曲げ、視線の確保しながらコーナーを走る。
僕を含め、参加者の皆さんはうんうんと、首を縦にふりまくり。
新しい情報が多すぎて、頭の中で整理できなかったので、メモを取りたい気分でした。
そのため、要点だけしっかりと記憶!
学んだことなどは、備忘録として後述します。
そして実際にバイクに乗車。
ここからはバイクにまたがりながら、座学。
バイクに跨ってフォームチェック
スタンドを立てた状態ですが、
実際に自分のバイクの上で、コーナリングのフォームをチェック、修正してもらえます。
正直、ここが雑誌とかwebで見て学ぶことと、大きく違うところだと思いました。
ライディングフォームのチェックって、スポーツなどでのスイングチェックと違い、鏡の前に立って見ることが非常に困難だと思います。
そのため、結局自分の頭の中で完結してしまいがちです。
第3の視点、それもプロの目で見てもらえることで、脳内とリアルのズレを解消できます。
チェックのため
「左コーナーのポジションを取ってください。」
とのこと。
なので、いつも通りのポジションを取ると、
修正、修正、修正&修正。
ここまで腰をひねるのか。
とか、
右肩甲骨伸びすぎ。
とか、
頭の位置、こんな前に行くの!?
とか、たくさんの発見が。
具体的には、備忘録として後述します。
・座る位置
・膝のポジション
・目線
・ステップの上の足の状態
・体のひねり具合
・荷重の掛け方
など、さまざまなポイントを実際に体の位置を調整してもらいながら話を聞けるので、
実感と納得感を感じました。
とにかく、この時点で劇的にフォームが変わっていることを実感します。
質疑応答もあったので、気になることはすぐに聞けますよ!
僕は分からないことが分からない状態だったので、目が合わないように、ひたすら沈黙していました。
高校の数学の授業を思い出し、この手の成長は皆無だったんだなぁと。
30になっても相変わらずなことに、しみじみとしておりました。
自信がなくても安心の隊列入れ替え
ここからは、学んだポジションを踏まえながら実走行です。
実際に体に染み込ませます。
バイク歴、走行歴の自己申告順に列に並びます。
ビビって後列を狙って、ひっそりとしていたのですが、
ZuttoRideさんに
「なに隠れてるんですか?笑」
と見つかってしまい、隊列の中盤に入ることに。
ちなみに隊列では、SRTT講師のもと、
周回しながら速い・上手い人が前になるように順番が入れ替わります。
テクニックに自信のない人は後ろに自然と下がっていくので、その点安心です。
走行パートの流れ
バイクに乗車し実際に走る時の流れは、
1.走行前に注意点とポイントの説明を受けます。
この時に、走行で注意するべき点を実際にバイクを操りながら見せてくれます。
ただ動きを見るだけでは理解できないであろうことも、実走行に合わせた解説付きなので、非常にわかりやすい。
レザータンクカバーのホーネットが、マジでカッコよかったです。
2.実際にコースを走行。
貸切の駐車場内に、パイロンで設定されたコースを走ります。
ほんの少しだけ、ジムカーナの雰囲気を感じます。
隊列の中にSRTTのスタッフが入ってくれるため、真後ろからその動きをトレースすることができました。
これが非常に参考になる。
グランツーリスモで、上手い人のゴーストを走らせてコース取りを確認するやつをリアルでやってる感じ。
狭いコースで、スピードはそれほど出ないため、じっくり見られる。
3.隊列に戻り、アドバイスをもらう。
ライダーの走りを見ながら、常にアドバイスとなる言葉が飛び交っています。
一つのことの集中すると、つい他に気にしなければいけないポイントを忘れてしまう僕にとっては、非常に助かりました。
また、隊列に戻るタイミングで、フォームの修正を適宜してもらえます。
全体座学では浮かばなかった疑問点が、走っていると出てきます。
これをSRTTの方にぶつけて、解消できます。
この流れを繰り返しながら、テーマに沿ったカリキュラムを進めていく流れでした。
周回を重ねるごとに、
疑問→成長→疑問→成長→・・・
と習熟していく感じでした。
「バイクを倒さずに、バイクを曲げる」テーマに沿って走る。
今回は
「バイクを倒さずに、バイクを曲げる」
がテーマでした。
正直、バイクは倒す方がかっこいい(できないけど)と思っていたのですが、やってみて実感。
「倒さず曲げる」を意識することで、「バイクが勝手に曲がり出す」ポイントがわかる。
今まではカッコつけて、無理矢理に荷重をかけたり、腕力でバイクを曲げて、脳内かっこいい風ライディングだったのです。
それは、必要なかったと気付かされました。
そして、これが自然体かと。
無理なく走ることが安全につながると。
内足荷重・外足荷重
初めは、バイクを傾けるための荷重の掛け方、ニーグリップの感覚を掴む練習でした。
内足荷重・外足荷重を意識して、バイクを蛇行させます。
手で曲げずに荷重によりバイクを傾ける感覚というのがポイント。
しっかり荷重がかかれば、勝手にバイクが倒れる不思議。
手は添えるだけ。
ポイントを意識したコース周回
今まで学んだこと、コース周回を重ねがら体に染み込ませていきます。
荷重だけではなく、コーナーへの入り方、ブレーキングポイントなど、教えてもらったことを一つ一つ意識しながら走ります。
【備忘録】まとめ・学んだこと
以上がライディングスクールの流れと所感でした。
百聞は一見にしかず。
やっぱりリアルに体験でしか分からないことがたくさんあったなぁというのが僕の感想です。
そして、参加してよかったと。
ちなみにこれが、走行中の僕です。
頭の中ではもう少し頭がバイクに近づいているイメージなのですが、こうやって見ると、やはりイメージとは違いますね。
スクールを終えて、僕なりにポイントとなった点を整理してみました。
今までは、
体をコーナーの内側入れるため、腰をイン側へズラしていました。
左コーナーの場合シートを上から見たときに、左下の部分に乗っかり腰でタイヤを潰すイメージ。
こんな感じで走ってました。
ライスクを終えて、コーナーの中で意識するようになったこと。
・体は斜め前へ。頭の位置はイン側のミラーが正面に来るぐらい体をコーナー側へ入れる。胸はタンクに近く。
・イン側のステップを踏んで、アウト側の膝でバイクを押す。
・イン側のグリップを持つ腕は、肘を折り畳む。
・体をイン側に入れる時、アウト側のグリップがギリギリ握れるぐらいになる。その時にアウト側の肩甲骨が伸びる。
一つのコーナーでこれをまとめてできるように、意識するようになりました。
他には、
・コーナー中で、ブレーキは踏んでもOK。リアブレーキをいつでも踏める状態にしておく。
・バイクを倒すことが正義ではない。
などなど。
注意された点として、
コーナーに入ると、すぐに体を内側に入れすぎてしまうため、
コーナーへの入り具合に合わせて、徐々に体を内側に入れていくとなおよし。
以上を、備忘録としてここに残しておくことにしました。
今まで気になっていたことが、スクールの中でクリアになっていくのが気持ちよかったです。
とにかく、百聞は一見にしかず。
皆さんもぜひ参加して、一度体験することをお勧めします!